2015-09-09 update
チェルニーってよく聞くけど何ですか?コラム33
意外と知らない人も?ピアノ教室の定番チェルニーってなんでしょうか?
ピアノ教室といえばチェルニー。
バイエル、ハノンと並ぶ定番の1つですね。
チェルニー。
うん。名前は聞いたことある。
でも具体的にはよく知らない。
昔何となく弾いた記憶がある。
でも何だったのかはよく知らない。
そんな人も意外と多いかもしれません。
「そもそもチェルニーってなに?」
今回はそんなあなたへ、チェルニーのご紹介です。
まず、“チェルニー”は人の名前です。
そこから!?って思ったあなたはこの記事を読む必要はないかもしれません。
Carl Czerny
カール・チェルニー(1791~1857)はウィーンに生まれた
ピアニスト、作曲家、ピアノ教育者です。
音楽家の家系に生まれたチェルニーは神童と呼ばれ、
ベートーヴェンなど有名な音楽家にも師事しています。
チェルニーは特にピアノ教育者として活躍しました。
たくさんのピアノ練習曲を作り、
何冊ものピアノ教則本にまとめています。
よくピアノ教室で“チェルニー”と呼ばれているのは、
初級~中級者向けの練習曲集のことなんですね。
収録の曲数によって「30番」「40番」「50番」などがあります。
(これだけでも120曲!)
さらにチェルニーはピアノ教育者として
優秀なピアニストを多数育てましたが、
なんとあのリストもその一人にいます。
作曲家としてはやさしい練習曲ばかり知られているチェルニー。
しかし実は、交響曲など、
師であるベートーヴェンに迫るほどの
かなり高度な作品も残しているのだそうですよ。
一度聞いてみたいですよね。
今回はピアノ教室の定番「チェルニー」のご紹介でした。
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