2015-06-30 update
法螺貝とトランペットが親戚だって!?‐コラム10
大河ドラマでおなじみの法螺貝。実はトランペットと「似たようなもの」なんですよ。
何を隠そう、法螺貝の英語名はなんと・・
大河ドラマや時代劇なんかで、戦の時に螺貝を吹くシーンがよくありますよね。
なかなか渋くてカッコイイんですよね。
あの法螺貝とトランペット、見た目は全然違いますが、実は同じ仲間なんです。
一体どういう事でしょうか?
実はこの法螺貝、楽器としては管楽器に分類されるんですよ。
しかもナント金管楽器。
「えー?金管っていうか、貝じゃん!」
分かりマス。まぁ聞いて下さい。
外見はどう見ても管には見えませんよね。
でも肝心なのは貝の中なんです。
法螺貝の中はぐるぐると巻きながら広がっていく空洞を持つ円錐管なんです。
外からは分かりませんが、中はぐるぐるの管状になっているんですね。
この“管”の小さい方の端から、唇で「ぶーっ!」と振動を吹き込みます。
大河ドラマでよく見るあのシーンですネ。
すると管の中の空気が振動して、大きい方の端から音が出るのです。
コレ、やっている事は金管楽器の演奏と全く同じなんですよ。
何を隠そう、法螺貝の英語名は
トランペット・シェル
西洋では法螺貝は昔からトランペットの仲間だったということですよね。
同じような仲間には「角笛」があります。
動物の角も、中が空洞になっている“管”なので、同じ要領で音が鳴らせます。
というかむしろ、角笛が今の金管楽器の遠いご先祖様なんですよ。
厳密には、角笛や法螺貝は円錐管なのでトランペットよりはホルンに近いです。
というか、ホルン=ホーン(Horn)の名前自体が角を意味するんですね。
角にちなんで、チョットだけ脱線。
ホルンはイタリア語でコルノ(Corno)と言います。フランスではコール(Cor)。
ホーン(Horn)とコーン(Corn)は同じ語源の「角」を意味するコトバなんですよ。
ユニコーン(unicorn)← 一“角”獣
コロネ(cornet)←チョココロネとかの
マッターホルン(Matterhorn)←アルプスの山
みんな角か、角状ですよね。
ほかにもけっこう色々な言葉があるので、探してみるとおもしろいですよ!
あ、、、、
法螺貝のハナシでしたね(汗)
楽器としての法螺貝は1個2~3万円から売っているみたいですよ。
金管が吹ける人はぜひ法螺貝にもチャレンジしてみてはいかがですか?
なんでも、宴会芸で吹けたら人気者になれるとかなれないとか。
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