2015-06-21 update
あいまいな絶対音感もあるって本当?‐コラム7
通称“だいたい音感”とも呼ばれる「絶対じゃない絶対音感」とは?
“絶対音感”という言葉をご存知の方は多いと思います。
「知ってる!聴こえてくる音が全部ドレミで分かるスゴイ能力でしょ!」
多くの方はそんな風にとらえていらっしゃる事と思います。
なにせ名前が「絶対」音感ですからね。
今回ご紹介するのは、そんなイメージを覆す
「絶対じゃない絶対音感」。
通称“だいたい音感”。
「え?絶対だから絶対音感なんでしょ??」
と思ったそこのアナタ。
名前の響きに惑わされてはいけません。
【種類もいろいろ】
実は絶対音感にも色々と種類があるのです。
ひと口に音が分かると言っても、いろいろと程度の差があるんですね。
例えば
・ゆっくりだったら分かる。
・単音のメロディだけなら分かる。
・簡単な和音までなら分かる。
・メロディと和音が同時に分かる。
・どんなにデタラメな和音でも分かる。
あるいは
・自分の楽器だけなら分かる。
・Aの音だけなら分かる。
・白鍵の音だけなら分かる。
etc.
いかがでしょうか。
コレぜんぶ、絶対音感に入るんです。
「絶対」とは言いつつも、絶対音感の範囲って意外と広いんですネ。
【精度もいろいろ】
また、楽器を弾いて自分で音程を作る場合、音程の精度も人によって様々です。
例えば「Aの音を弾いてください」と言われたとしましょう。
ビシッ!と440Hzぴったりで弾けるのはもちろん絶対音感の持ち主。
さらには442Hzでも443Hzでも自在に操れる方もいると言います。
その一方で“だいたいAあたり”の音程なら弾けるよ、という方もいます。
だいたいとはいえ、自分の中に音程が入っているのです。
これも絶対音感の範囲に入るんですよ。
ゆる~い絶対音感。
それが“だいたい音感”です。
絶対音感といってもやはり人間の能力である以上、人それぞれなんです。
意外と、そんなに絶対でもないわけですネ。
そうそう。
最後に大切なことをお伝えしておきます。
絶対音感は持っていなくても音楽を楽しむのには全く問題ありませんからね。
持っていなくても全然気にしないでOK!
相対的に音程を聞き分ける力は大人になっても伸びますから、大丈夫なんです。
やってみたい楽器があったらどんどんチャレンジしてみて下さいね!
今回はちょっと意外な絶対音感のお話。
“だいたい音感”のご紹介でした。
関連記事
【倍音を体感してみよう!】
実体を耳で知っている人は意外と少ない倍音。一度じっくり聞いてみよう。
【音名のABCはどうしてラから始まるの?】
ABCはなぜドから始まらないのか?その真相に迫ります!
【ドイツ語ではなぜシの音をhと呼ぶの?】
ドイツ音名h(ハー)の謎に迫る!!
【やっぱりあった!メタルクラリネット!】
金属製のクラリネットを発見!フルートもサックスも金属製ですからね。
【ドラムロールって一体どうやってるの?】
太鼓で「ザーーーッ」なんて音を一体どうやっているのか、アナタは想像できますか?
【衝撃!バイオリンは拳銃と同じ数え方をする!?】
バイオリンは1本?2個? いいえ、実はちょっと意外な数え方をするんですよ。
【品川駅港南の音楽教室ならスガナミ楽器】
~まずは無料体験レッスンをお試し下さい~
(ピアノ・サックス・フルート・バイオリン・ギター・ドラム・ボーカル他)