2015-10-27 update
ドラムを裏から見てみよう!前編‐コラム49
ドラムにはいろんな仕掛けがテンコ盛り♪ドラムを裏から見てみよう!
いろんな楽器を組み合わせたドラムセット♪
実はそれぞれの楽器におどろきの仕掛けがテンコ盛りなんですよ。
今回はそんなドラムセットの裏側を2回に分けてご紹介します!
わくわくドラム探検ツアーへLet'Go!
■キホンは3点セット
さぁ、まずは基本の3点セット。
ずいぶん小ざっぱりとしてますネ。
(イスは3点に含みません)
一見いろんな楽器でにぎやかなドラム。
実はこの3つの楽器が中核になっているんですよ。
1.バスドラム
まずはひときわ大きなこのドラム。
ドッ、ドッと一番低いビートを担当します。
さぁこのバスドラム。よ~く見ると・・
あれ?なにコレ!?
【大きな穴を発見!これはナニ?】
まず前から見たときに気になるのが、ヘッド(皮)にあいた大きな穴。
なんだコレ?
これは穴をあける事で響きの長さを調節しているんですよ。
バスドラムもタイコです。
実はそのまま叩くと、音楽室の大太鼓みたいに、ドーンって音が伸びるんですよ。
普段の音からは想像できないですよね?
【中には毛布が!?いったいなぜ?】
バスドラムは見た通りけっこう大きなタイコ。
胴の中は大きな空洞になっています。
この空間を利用して冬物衣料などを保管することもできるのです。
なんて便利なんでしょう!
ウソです。すみません。
この毛布も響きの調整のために入れます。
毛布のモコモコがヘッドの響きをイイ感じにおさえてくれるんですね。
【アレレ?なんかペダルが付いてるよ!】
さてこのバスドラム。
後ろから見ると、なにやらペダルが。
そしてその先には、何か棒についた白いモノがプラプラしています。
コレは何だと思いますか?
そう。バスドラムはこのペダルを右足で踏んで叩いているのです。
そしてこの白いモノが、ビーターという、バスドラムを叩いているバチなんです。
さて、このペダルもなかなかのスグレモノ。
ペダル部分とビーターは自転車のチェーンみたいなもので連結されています。
そして足を縦に踏みこむとビーターが横に打ち込む仕組みになっているのです。
ちょうどアップライトピアノの鍵盤とハンマーのような関係ですね。
さらに、ペダルにはバネがついてます。
このバネに引っ張られて、足を離すとビーターもすぐにヘッドから離れます。
グランドピアノのハンマーは反動と重力で、自然と打点から離れます。
ところがバスドラのハンマー(ビーター)はバネで強制的に引き戻すんですね。
これにより足でも連打が可能になるんです!
2.スネアドラム
お次は演奏者のまん前に置くスネアドラム。
鼓笛隊でもよく使う、いわゆる小太鼓です。
【下についてるジャラジャラはなに?】
このスネアドラムの秘密は、上からは見えない楽器の下側にあります。
下からのぞくと、なにやらクルクルとカールした細い針金のようなものが。
このジャラジャラの名前はスネア(snare)。
スネアが付いているタイコだからスネアドラムと言うんですね。
上の打面を叩くと、下のヘッドにくっついたこのスネアがジャっと鳴ります。
スネア独特のタッタッという歯切れの良い音は、この仕組みによるのですネ。
しかも楽器の横にあるレバーで、ヘッドへの着脱も一瞬でできてしまうんです。
【スネアでやりがち!残念な事態とは?】
さてこのスネア。本番前にこのレバーをOFFにしている時は要注意です。
うっかりOFFのまま演奏を始めてしまう事がけっこうあるんですね。
するととどうなるでしょうか?
「トントン」という不発感まる出しの音に、慌ててレバー上げるハメになります。
気合入れてカッコよく叩き始めてた時なんてもう、恥ずかしいんですねコレが!
ドラムセットわくわく探検ツアー!と題した今回。
前編では基本3点セットのバスドラムとスネアドラムをご紹介しました。
後編もお楽しみに!
⇒ドラムセットわくわく探検ツアー!後編につづく
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