2015-09-24 update
オカリナはお菓子職人が発明した!?‐コラム38
オカリナはお菓子の焼き窯から生まれたってご存知ですか?
手のひらサイズのまるっとかわいいオカリナ。
音色もほのぼのとしてとっても和みますよね。
今回はそんなオカリナの誕生秘話をご紹介。
オカリナという言葉ははイタリア語で
「ちいさなガチョウ」という意味なんですよ。
形がまるで小さなガチョウみたいだから
そう命名されたのだそうです。
名前まで何ともかわいらしいですね♪
(ガチョウの雛を見たことがないのは秘密)
だれがオカリナと命名したのでしょうか?
実は、今のオカリナの原型を作って、
オカリナと名付けた人がいるのです。
しかもその方はなんと
イタリアのお菓子職人さんなんです!
“お菓子の焼き窯から生まれた”なんて、
何ともオカリナらしいエピソードですよね。
さて、
「今のオカリナの原型」と書きました。
土笛の起源自体はそうとう古いらしく、
世界中の遺跡から出土されているようです。
大昔からあった土笛を、
音階が吹けるまでに改良し
オカリナと名付けたのが
このイタリアのお菓子職人
ジュゼッペ・ドナーティさんでした。
1850年代頃の事だそうです。
Giuseppe Donati
ドナーティはブードリオという北イタリアの
小さな町に住んでいました。
このお菓子職人だったドナーティが
近くの川で採れる粘土を使い、
お菓子を焼いていた窯でオカリナを作ったのだとか。
しかもオカリナを作った時、
ドナーティはなんとまだ20歳前後の若者だったそうです!
ドナーティのオリジナルのオカリナは
現在も残っているそうですよ。
20歳そこそこのお菓子職人の若者が、
お菓子の焼き窯で楽器を作り
「小さなガチョウ」と名付けた。
なんて夢のある楽器なんでしょう♪
ちなみに、オカリナのような土笛は
あのオカリナの形でなくても音は鳴るようで、
日本や中国では、丸い卵型のものが
出土されたりしているんですよ。
最近では亀や猫やインコ、イルカにラッコまで、
様々な形のオカリナも登場し
とっても賑わっているみたいですよ。
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