2015-09-06 update
昔のギターの弦は今より多かった!?‐コラム32
10本も12本も張っていたギター弦の数を6本まで激減させたステキな発明とは?
ギターといえば6弦!
もはや常識となっていますが
昔はもっとたくさん弦を張ってたってご存知ですか?
今回はそんなギターの弦にまつわるお話。
ギターの先祖は中世ヨーロッパで作られたリュートという楽器でした。
今のギターの弦は6本の弦がそれぞれの別の音程で張られていますよね。
しかしこのリュートは1つの音に対して2本の弦がセットで張られていました。
これを複弦と言います。
なぜ複弦になっているかというと、単に音量を稼ぐためだったと言います。
11本や26本など、なかなかにぎやかだったようですよ。
複弦だったのはギターも同じで8本や10本、12本など
今よりたくさん張っていました。
しかし18世紀後半、
ついにこの複弦の時代に終止符を打つステキな発明がなされます。
それは「巻弦」です。
この音量の出る「巻き弦」が発明されると、
複弦にする必要がなくなりました。
弦の数がうんと減って今の6弦に落ち着いたという事です。
ただ現在では低音弦が足され、
より低い音が出せる7弦ギターや、
8弦ギターを使うプレイヤーも増えており、
弾く音楽のジャンルによって様々に使い分けられているようです。
技術の進歩によってギターも姿を変えてきたのですね。
ちなみに、ギターではもう複弦は使わなくなりましたが、
ピアノの弦は今でも2本や3本の複弦で張られているんですよ。
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