2015-10-24 update
サックスの音色をジャズとクラシックで分けるものとは?‐コラム48
サックスのマウスピースにはジャズ向きとクラシック向きがあるのをご存知ですか?
同じサックスでもジャズとクラシックとを聞き比べると、音色がずいぶん違う事に驚きます。
同じ楽器なのに、一体なぜあんなに音色が変わるのでしょうか?
サックスの音色は、本体の材質や形状、マウスピースの材質や形状など、様々な要素により変化します。
この中で、特に大きな影響を与えているのはサックス本体よりも、実はマウスピース内の形状だと言われています。
ジャズでよく使われるマウスピースは、クラシックで好まれるものよりも内部の空間が広くなっています。
小さな違いのようですが、マウスピース内の空間は、ほんの少し違うだけでもだいぶ音色が変わるので、複数のマウスピースを使い分けるプレーヤーさんもいるとか。
内部の形状以外にも樹脂製と金属製など、様々なマウスピースがあります。
一般的にはジャズでは金属製、クラシックでは樹脂製のマウスピースが多く使われてはいますが、クラシックの有名なサックスプレーヤーのマルセル・ミュールは、金属製のマウスピースを使っていたとも言います。
マウスピースの違いにこだわって、自分だけの音色を探してみるのも面白いかもしれませんね。
関連記事
【昔はフルートと言えば縦笛だった!?】
フルートが縦型だったのか?縦笛をフルートと呼んだのか?さぁどっち?
【やっぱりあった!メタルクラリネット!】
金属製のクラリネットを発見!フルートもサックスも金属製ですからね。
【クラリネットをこわしちゃった歌詞の謎】
オーパッキャマラード、パッキャマラード、パオパオパパパ ←コレ、ちゃんと意味があるんですよ。
【弦楽器と管楽器では得意なキーが違う】
弦楽器はシャープ系が得意。管楽器はフラット系が得意。一体どうして?
【倍音を体感してみよう!】
実体を耳で知っている人は意外と少ない倍音。一度じっくり聞いてみよう。