こどもから大人まで、みんなが楽しめるヤマハ音楽教室はスガナミ楽器

   

防音コラムColumn

自宅で楽器をやるなら知っておきたい騒音レベルの基準

自宅で楽器を演奏する場合、自宅内はもちろんのこと、近所周辺への「騒音」には注意しなければいけません。そこで今回は、自宅で楽器をやるなら知っておきたい騒音レベルの基準についてご紹介します。

 
騒音の基準ってどのくらい?
騒音の基準ってどのくらい?

騒音は住環境を悪化させる要因となることから、「環境問題」のひとつと考えられています。そして、どのくらいの音量が騒音にあたるのかは、環境基本法によって基準が定められています。具体的には次の通りです。

  • 療養施設、社会福祉施設などが集合して設置される地域をはじめとした、特に静穏を要する地域…昼間50dB以下、夜間40dB以下
  • 住居用として供される地域…昼間55db以下、夜間45dB以下
  • 住居と併せて商業、工業用に供される地域…昼間60dB以下、夜間50dB以下

また、道路に面している場所については、それぞれの地域で前述した基準値にプラス5~15dBを加えた数値となります。幹線道路に面している場所については、一律で昼間70dB以下、夜間65dB以下まで基準値を上げています。
環境省「騒音に係る環境基準について」より )

 
身の回りの音の大きさはどのくらい?

では、日常生活にある音の大きさはどうでしょう? テレビやラジオ、水洗便所の音などは50~70dBになります。おおむねこの数値が生活騒音の平均値といって良いでしょう。潮騒や小鳥の声などもこの範囲の大きさの音になります。

 

次に、「ややうるさい」と感じる70~90dBの範囲の音は、ステレオから出る音楽、パチンコ店の音、ボーリング場の音などです。犬の鳴き声やセミの鳴く音もこの範囲の大きさになります。新幹線車内の音もこの範囲の大きさです。そして「きわめてうるさい」と感じる90~110dBの範囲の音には、地下鉄の音や滝の音などが該当します。 さらに聴力機能に障害を与える可能性もある110~130dBの範囲には、ジェット機の騒音や道路などでコンクリートを掘り起こす音、落雷などが該当します。そして叫び声やくしゃみも、この範囲の大きさの音になります。

 

一方で「静か」に感じる30~50dBの範囲の音は、鉛筆の音や衣擦れの音が該当します。静かな住宅地やコンサートホールの内部もこの範囲の音しかしない静かさを保っています。 そして「きわめて静か」な30dB以下の音には、雪の降る音や小さな寝息が該当します。この範囲の音はほとんど無音に近いと言って良いでしょう。

 
楽器の音の大きさはどのくらい?

今度は、楽器の音の大きさについてです。まず、クラシックギターやバイオリンの音は80~90dBの範囲の大きさ、つまりパチンコ店の騒音と変わらない音の大きさということになります。ピアノになると90~110dB、これは地下鉄の騒音と変わらない音の大きさということです。さらにサックスや金管楽器になると110~120dBで、ジェット機並みの音の大きさになります。そしてドラムやパーカッションになると130dB程度になり、これは落雷と変わらないきわめて大きな音になります。

 

このように、自宅で楽器を演奏することは「非日常的な」騒音を生み出してしまうことと同じだということを理解しておきましょう。ご近所の方へ迷惑をかけないために、自宅で楽器の練習を行いたい方は、防音設備をしっかりと整えておくと安心でしょう。

 

周りの方に迷惑をかけずに音楽を楽しんだり、楽器演奏を上達させたりするためには、防音対策は必須と言えるでしょう。設備をまだ整えられていないという方は、防音対策についてあらためて考えるようにしましょう。

》コラム一覧ページへ戻る

↑

閉じる

サービス紹介

Follow us!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram

フォローをして
最新情報をGETしよう!