ピアノコラムPianoColumn
背の高いピアノの方が良い?
121cmと131cmでは弦の長さ・響板の面積の広さが違います。
背が高いピアノの方が、ダイナミックレンジ(※注1)が広く豊かで、伸び・響きが良い音が出ます。低音の駒と響版の接地面が響板の中心に近い部分にあるので、低音の響きが良くなるのです。また、背の高いピアノの方が鍵盤の長さ(※注2)が長いので、音楽的なコントロールがしやすくなります。
中古ピアノの場合は、経過年数も重要なチェックポイントです。背が低くても年数が経っていないピアノをお薦めする場合もあります。
※注1)ダイナミックレンジ:ピアノが出せる最も大きな音と、最も小さな音の間の幅のこと。この幅が大きいほど表現力が豊かといえます。
※注2)鍵盤の長さ:鍵盤の奥行き。手前の目に見える部分ではなく外装に隠れている。