トロンボーンの選び方
2018-06-25 update
トロンボーンといえば、なんといっても自由自在に伸び縮みするスライド。管の長さで音の高低が変わり、管楽器の中でもっともなめらかに音をつなぐことができます。現代では吹奏楽、オーケストラ、ジャズ、スカなどさまざまなジャンルで活躍していますが、かつては人間の声に近い音色と、自由に音を変えてハーモニーを作れることから「神の楽器」として、宗教的な行事に使用されていたそうです。
管楽器選びの教科書もご覧ください
ご購入のポイント
よく使用されるトロンボーンには大きく分けてテナートロンボーン、テナーバス(F管付き)トロンボーン、バストロンボーンの3種類があります。吹奏楽などクラシックの方は太管のテナーバス、ジャズやビッグバンドのリードの方は細管のテナー、バストロンボーン専任の方はバスといったように、用途によってお選びいただくと良いでしょう。
手軽に始めたいという方には10万円くらいから、本格的なモデルは30万円台が多いです。トランペットと同じく、他の楽器と比較すると安価な予算で上位機種に手が届きます。
おすすめトロンボーン
お手ごろテナーバス(10万円台)
ヤマハYSL-456G
おすすめテナーバス(30万円台)
ヤマハYSL-882O、バック42BO
主なメーカー
ヤマハ/YAMAHA |
バック/Bach |
エックスオー/XO |
キング/King |
トロンボーンまめ知識
イエローブラス、ゴールドブラス
トロンボーンのベル素材は主に真ちゅうという、銅と亜鉛の合金です。銅の成分が増えるにつれ、イエローブラス、ゴールドブラス、レッドブラスと呼び名が変わっていき、色も銅色が濃くなっていきます。これは音色や吹き心地にも多少の変化をもたらします。銀製のベルを製作するメーカーもあります。
オープンとトラディショナル
テナーバストロンボーンはF管が楽器の後部に付きますが、その巻き方が何種類かあります。トラディショナルラップは管の曲がりが多いため、抵抗感のある吹き心地になり、オープンラップは逆に開放感のある吹き心地になります。どちらかというとオープンラップのほうが吹きやすく感じる方が多いようです。
シャンクの違い
トロンボーンのマウスピースレシーバーには「太管(LargeShank)」と「細管(SmallShank)」があります。それぞれサイズが違い、例えば太管用のマウスピースを細管の楽器に入れようとしても合いません。新しくマウスピースを購入するときには間違えないよう注意が必要です。
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