2015-07-01 update
ピアノコンペティションのご案内
スガナミ楽器経堂店ピアノコンペティションは当ピアノ教室にお通いの生徒様を対象とした、スガナミ楽器主催によるピアノコンクールです
毎年9月にスガナミミュージックサロン経堂のホールにて開催しております。
このコンクールでは多くの生徒様に参加して頂く為に、敢えて課題曲は設けておりません。参加者された方には、審査の先生の個表による講評と賞状を差し上げておりますので、コンクールを体験したい方の初めてのステップとして、お気軽にご参加頂けます。
審査をされる緊張感の中でピアノを演奏したり、様々な生徒さんの演奏を聴く経験が、これからのピアノの勉強や演奏に必ず役立つことと思います。
例)ピアノコンペティション2014実施要項
2014年は計69名の生徒様にご参加いただきました♪
■実施日:2014年9月7日(日)
■会場:スガナミミュージックサロン経堂ホール
■参加資格:スガナミ楽器経堂店 ピアノ科在籍生
■参加部門 :
小学生低学年部門1、2年生以下(3分以内)
小学生中学年部門3、4年生(3分以内)
小学生高学年部門5、6年生(4分以内)
中学生部門(5分以内)
高校生部門(7分以内)
大学生・一般部門(7分以内)
※( )内は演奏時間
■演奏曲:自由曲(但し自作品は不可です)
■参加費:6,000円(税抜)
■賞:奨励賞・優秀賞・特別賞(特に優秀な演奏をされた方)
■審査員:日南由紀子(ピアニスト)
武田一彦(洗足学園音楽大学講師)
ピアノコンペティション2014を終えて
2014年のピアノコンペティションは、以前と比較するならば小学低学年の子ども達の音がしっかりし、音楽的な面白さや年齢に合った表現が前に出ていたと感じます。また中学生もしっかり演奏していて、全員優秀賞に届く力は感じました。高校生もそれなりの形になっていましたので、頑張って欲しいです!
今まで様々なコンクールや発表等を他でも見ていますが、小学1・2年で音楽的で遊びのある自由で楽しい演奏を育み、3・4年でピアノ演奏を意識的にとらえて、指先に全てのエネルギーが流れる様な重心のかけ方、そして基本的な動きの練習に打ち込む、それが5・6年で精神、感性と技術の両輪が回り始めるというような、バランスよく質の高い演奏に結びつくという、子ども達の発達時期それぞれに必要な向上への段階というものが存在している様に思えます。
勿論、個人差であったり、レベル的な事で全員が同じようにはいきませんが、小学3、4年で技術的な力を上げていくのは、その後の音楽的成長にとてもいい成果をもたらします。
特に小学生に多く見られる“手首の固さ”ですが、指をおろし一緒に手首も押し付けたままになり、音楽は重く流れは止まりという状態になります。音の長さや小さなフレーズの歌いかた(音の響きや微妙な強弱等)などに意識を持ってもらう事で、軽量感も出てくるかと思います。ただ、スタッカートは短くならずに、フレーズの流れを根底に感じながらの演奏にしたいですね。
そして、小さい時から曲の全体を弾かずに読みながら、響きや歌をイメージして練習する習慣を身につける事が大切だと思います。
まだまだありますが、先生方がとても熱心に指導されている事はよくわかりますので、引き続き頑張って子ども達の個性を引き出して頂きたいです!
選曲は、他のコンクールにおいてはバッハ、モーツァルト、ベートーベンやショパンなど、いわゆるクラシックの主流な楽曲を演奏した方が、それだけで高得点につながる傾向があります!邦人曲、ギロックなども、かなりな演奏なら評価されますが、場合によっては思うような評価が得れないかもしれません。
しかし、今回のコンペティションなどはまだ演奏を自由に楽しむ、という大切な目的もありますので、特に私は選曲の問題は感じませんでした。
それから、スガナミピアノコンクールの上位入賞者には、他のコンクールでも入賞したような巧みな演奏をされる方がいますが、今回のコンペティションからも、通過可能な子ども達はかなりいるように思いました。頑張って頂きたいです。
日南由紀子