トランペットの選び方
2018-02-08 update
金管楽器の中ではもっとも高い音域を担当するトランペット。華やかで輝かしい音色は、バンド全体の印象を左右するほど、大きな影響力を持つ楽器です。
オーケストラや吹奏楽ではもちろんのこと、ジャズ、ポップス、歌謡曲のバックバンドのほか、ファンファーレなど屋外での演奏にも向いており、さまざまなジャンルで活躍します。思いっきり吹いてストレス解消、なんて方もいるとか・・・
管楽器選びの教科書もご覧ください
ご購入のポイント
トランペットを選ぶときに気をつけたいことの1つが、金色か銀色かということです。金色の楽器は金メッキというわけではなく、ほとんどの場合真ちゅうにラッカーという透明の塗装をしたものです。銀色は真ちゅうに銀メッキをしたものです。
一般的にラッカーはシャープでフォーカスされた音、銀メッキは明るくやわらかい音と言われており、クラシックや吹奏楽では銀メッキが多く使われます。ほかにも金メッキの楽器やニッケルメッキの楽器、ブラックなど色の付いたラッカーなどがあります。
トランペットは管楽器の中では比較的お求めやすく、25~30万円も予算があれば、プロ並みの楽器を手にすることができます。とりあえず始めてみたいという方でも、10万円程度の予算があれば、十分しっかりしたものが手に入ります。
おすすめトランペット
お手ごろ(10万円台)
ヤマハYTR-4335GSⅡ
おすすめ(30万円台)
ヤマハYTR-8335S、バック180ML37SP
最高峰(40万円~)
ヤマハYTR-9335NYS、ヤマハYTR-9335CHS
バックArtisan、シルキーS33HD
主なメーカー
ヤマハ/YAMAHA |
バック/Bach |
エックスオー/XO |
シルキー/Schilke |
トランペットまめ知識
イエローブラス、ゴールドブラス
トランペットのベル素材は主に真ちゅうという、銅と亜鉛の合金です。銅の成分が増えるにつれ、イエローブラス、ゴールドブラス、レッドブラスと呼び名が変わっていき、色も銅色が濃くなっていきます。これは音色や吹き心地にも多少の変化をもたらします。抜差管など、部分的に洋白などが使われることもあります。
親戚がたくさん
トランペットで一般的なのはB♭トランペット(楽譜上のドの音を吹くとシ♭が出る)ですが、オーケストラでは少し短いCトランペットや、ピストンではなく、ホルンのようなロータリー式のトランペットも使われます。
また、しくみが近い楽器にコルネットやフリューゲルホルンがあり、曲によっては演奏中に持ち替える場面もあります。コルネットはイギリスやアメリカでは盛んに使われています。フリューゲルホルンの柔らかくやさしい音色は、バラードのソロなどにぴったりです。