サックスの選び方
2018-02-08 update
太陽にほえろ、ルパン三世、パーカー、コルトレーン・・・ フルートなどほかの木管楽器と違い、クラシックよりはポップスやジャズなどで目にすることが多いサックス。
正確にはサクソフォン(Saxophone)といい、アドルフ・サックス(Adolphe Sax)というベルギーの偉大な楽器製作家(かつてはベルギーの紙幣にも印刷されていたそうです)が発明した、比較的新しい管楽器です。
見た目も音色もカッコいい!!ということもあり、若い方も年配の方も、女性からも男性からも、とても人気のある楽器です。管楽器のなかでは音が出しやすいこともあり、未経験でも大人の趣味として始めやすいことも魅力です。
もちろん独奏やアンサンブルなど、クラシックのジャンルでもたいへん活躍しています。
管楽器選びの教科書もご覧ください
ご購入のポイント
サックスは人気が高いこともあって、たくさんのメーカーからさまざまな種類が作られています。なかには『必要なものぜんぶセットで数万円!』といった非常に安価なものも見受けられますが、サックスは見ための通りとても部品が多く、600ものパーツを正確に組み立てるという、とても手間がかかる楽器です。どれほど工夫をしたとしても、きちんと作ればそれなりの価格になるものですので、購入には慎重になるべきでしょう。
アルトサックスであれば価格は10万円くらいのものからありますが、選択肢が増えるのは20万円台~です。メーカーによっては、ジャズに向きクラシック向きでコンセプトを分けてサックスを作っているところもあります。
おすすめアルトサックス
お手ごろ(10万円台)
ヤマハYAS-280
中級ランクおすすめ(20万円~30万円台)
ヤマハYAS-62、ヤナギサワA-WO2、セルマーAxos
上級ランクおすすめ(40万円~60万円台)
ヤマハYAS-875EX、セルマーSerieⅡ、セルマーSerieⅢ、ヤナギサワA-WO20
ポップス・ジャズ特化系
ヤマハYAS-82Z、セルマーリファレンス
おすすめテナーサックス
お手ごろ(10万円台)
ヤマハYTS-380
中級ランクおすすめ(30万円台)
ヤマハYTS-62、ヤナギサワT-WO2
上級ランクおすすめ(50万円~70万円台)
ヤマハYTS-875EX、セルマーSerieⅡ、セルマーSerieⅢ、ヤナギサワT-WO20
ポップス・ジャズ特化系
ヤマハYTS-82Z
主なメーカー
ヤマハ/YAMAHA |
セルマー/Selmer |
ヤナギサワ/Yanagisawa |
クランポン/Crampon |
サックスまめ知識
ソプラノ、アルト、テナー、バリトン
サックスというとアルトサックスの大きさを思い浮かべる方が多いと思いますが、ほかにもソプラニーノやバスなど、たくさんの種類があります。
主に使用されるのはソプラノ、アルト、テナー、バリトンサックスの4種類で、特に女性の声に近いアルト、次いで男性の声に近いテナーの人気が高いです。4種類集まれば完成度の高いアンサンブルもできます。
ヴィンテージの世界
サックスが生まれたのはもともと軍楽隊、クラシックのためでしたが、アメリカにおいてはジャズでその魅力を発揮しました。その中でSelmer(いわゆるアメセル)、KING、CONN、Buescher、Martinなど多数のメーカーが競い合い、革新的なキイシステムや、さまざまな名作が生み出されました。特に人気のあるSelmer MARKⅥなどは、現在でも高値で取引されています。コンディションがさまざまなので、見極めるのは経験が必要です。
関連リンク
・ANNEXのサックス商品一覧を見る
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